●一兆円のスピリチュアル市場
今後のネットビジネスの動向を知る手がかりになる興味深い本を紹介します。
『スピリチュアル市場の研究』-データで読む急拡大マーケットの真実
この本は、ビジネスの視点から「スピリチュアル」の世界に斬り込んだ本です。
著者の有元 裕美子氏は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)副主任研究員で、専門は健康産業や統合医療関連分野の調査・コンサルティングです。
本書の帯には「怪しい—– 。でも気になる」とのキャッチコピーに続き、「携帯占いサイト市場約200億円、ヨガ市場約1600億円。誰も語らなかった巨大市場の真相がこの一冊で明らかになる!」と書かれています。
スピリチュアル市場に現代人はどれだけの金額を投じているのか。客観的調査に基づいた調査結果を軸に、スピリチュアル市場における有望カテゴリーや今後の市場のゆくえを探った本です。
各種データも豊富で、資料として活用できる内容となっています。
本当にスピリチュアル市場は有望なのか?と、疑問を持っている方は、この本は参考になりますよ。
●スピリチュアル・ビジネスの実際
●米国スピリチュアル・マーケット
●スピリチュアル消費の背景と特徴
●スピリチュアル・ビジネスのゆくえ
など、大変参考になることが書かれていて、実際のさまざまなスピリチュアル・ビジネスが具体的に紹介されています。
面白いのは、感謝の波動を注入して販売する駄菓子メーカーや、風水コンサルティングとか、チャネリングによって売上予算を決定する会社など、驚くべき話がたくさん紹介されていることです。
世間に名の知れた会社の経営者が、スピリチュアルを経営に活かして成功している事実をどうとらえるかは、読者ご自身の判断にお任せしますが、黎明期に入っている市場はスピリチュアルであることは、客観的な事実です。
社会が生きづらくなればなるほど「スピリチュアル市場」という言葉は、社会的に認知されていくのかも知れません。