人を責める人

「責める」という行為は、自分の傷ついた心や苦しい思いを外へ向かって吐き出す行為である。それは心理学でいう「アカウンタビリティ(責任の概念)」と真逆の関係にあります。

アカウンタビリティとは、自分の行動の結果はすべて自分が選択した結果起きたものであって、他の人間や、何かの責任ではないという考え方です。しかし、責めるという行為は、ただ単に自分の怒りや痛みを外にまき散らしているだけに過ぎないのです。

犯人探しに躍起になったり、人を非難してばかりの人は、実は、誰かを責めたいわけではなく、ただ何でもいいから自分の苦しみを発散したいだけなのです。とにかく苦しみから解放されたいのです。その為、激怒に身を任せ、犯人探しに全てのエネルギーを使うのです。研究によると誰かを責めたい人は約15秒で架空の犯人を見つけ出すことができるといいます。

責めるという行為は、人間関係にとって有害です。共感や思いやりでつながる人間関係の大切な要素をぶち壊す大きな原因となります。

結局誰かを責めるという行為は、単に自分に対する怒りや苦痛を、都合のよい対象物を見つけぶちまけているだけなのです。

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