私が興味を持つ映画のジャンルの一つに、サイキック・霊媒・スピリチュアルなどがあります。
どういうわけか目に見えない世界を扱うテーマが子どもの頃から大好きで、小学生のころから学研の月刊オカルト雑誌『ムー』を愛読していました。占いも結構好きで、ネットや本で時々占ったりします。
ちなみに私はさそり座なのですが、星占いによると、こんな興味深いことが書いてありました。
さそり座が本質的に持っている興味、もしくは天性的に持つ興味は、何だと思いますか?
それは「謎」だそうです。謎があれば解かずにはいられなくなったり、ミステリーが大好きな性質を備えているようです。
なので私が、目に見えない世界や謎の歴史が好きなのも、「天性的なものなのかな?」と思ったりもします。
さそり座をターゲットに集客を仕掛けるなら、謎・ミステリーをテーマにした呼び水がいいのかもしれませんよ。
好きな映画の話に戻りますが、読者の中で、『ゴースト/ニューヨークの幻』を観た方がおられるのではないかと思います。この映画は、1990年度アカデミー脚本賞と助演女優賞を受賞した映画史に名を残した有名な作品です。リメイク版として『ゴースト もういちど抱きしめたい』などの日本映画があります。
ストーリーの概略だけを大雑把に話すと、主人公のサムがある日、恋人モリーとの帰り際に暴漢に襲われ、死んで魂が肉体から離れてしまいます。
肉身から離れ霊体だけになったサムは、自身の殺害を指示した真犯人が友人のカールであったことを知ります。
恋人の命を守るために霊媒師を通じて、モリーにメッセージを送ったり、物体を動かしたりするなどして、懸命に彼女を守護し、危機一髪のところを救い、真犯人を追い詰めます。
最後は、真犯人が死に、モリーに危険がなくなると、サムはモリーに別れを告げ、天国へ旅立っていくというストーリーです。
この脚本を執筆したのが、ブルース・ジョエル・ルービンですが、彼はストーリーの中に、臨死体験者の共通した話を取り入れています。
死後の世界の有無は別にして、彼は他の作品にも、目に見えない世界を盛り込んでいたり、それをテーマにしているかのような作品が少なくないのが特徴です。
彼は、チベット仏教系のルディー(スワミ・ルドラナンダ)に師事し、ヨガ教室に通う瞑想実践者です。夫婦で25年以上も瞑想を実践しているようです。
なので、もしかしたら彼の作品には、瞑想で得た神秘体験が反映されているのかもしれません。
もう一つ彼の作品で私が好きなのは、マイケル・キートン主演の『マイ・ライフ』です。
私にとってこの映画は、余命宣告されたすべての闘病患者に見せるべき映画だと思っています。
あらすじは、ロサンゼルスで広告代理店を経営するボブはある日、末期がんの宣告を受けます。
彼は妻ゲイルとそのお腹の中にいる子供にメッセージを残そうと、ビデオカメラに自分の生い立ちなどを語り始めます。
残り少ない余生を一生懸命生きようとするボブ。彼は、お世話になった親戚縁者を回ってビデオカメラに記録を撮ったりしながらも、体を蝕んでいくガンと闘います。
それと同時に、これまでの人間関係のあり方を見つめ直す機会にふれます。
妻の勧めで通院することになったあるヒーラーの言葉が、彼の心に響きます。
「怒りを沈めて、許すのです。・・・」
ボブにとって、一番心に引っかかっていたのは父親との関係でした。社員との関係改善や母親や弟との絆、夫婦の絆を深めることはできたとしても、父親との関係だけは、修復不可能だと思っていたのです。
しかし、とことん嫌っていた父親との和解に最後は成功し、その後、静かに昇天するという涙なしでは見ることができない切ないお話です。